「私がきしめんです!」と主張するきしめん

  再び、大阪の中村です。
  味噌煮込みうどんを書いたなら、「きしめん」を外すわけにいかぬ。
 きしめんは愛知県を代表するご当地麺。
  ・キジ肉を入れた「きじめん」が訛った
  ・紀州出身者が作った「紀州めん」が元
 他、語源の由来が数多い。

 今の形態は幅約1センチの平打ちタイプ。
  刈谷市今川町が発祥とか。
  通常のうどんより塩分濃度が高めで、麺も少し長めだ。

専門店も勿論あるが、僕は「きしめん名古屋駅のホームで食べるもの」 となぜか決め込んでいる。JR名古屋駅は、在来線、新幹線どのホームにも きしめんの立ち食いスタンドが。屋号(経営者)も複数。

今日は『名代住よし』で「特製住よしきしめん」を注文。
  つまみメニューもあって「どて」のボタンも押す。
  「多分、もつを八丁味噌で煮込んだヤツだろう。ならトッピングして
 食べるのもあり?」と考えた。

まず、どて。続いて揚げたて天ぷら、花かつおを載せてきしめん到  
 着!! うまい!「私がきしめんです!」と主張するきしめんだ。

  どての方は、酒の肴なのに甘い!?
 「これをきしめんにのせたら麺が負けるな」それぞれを食べ、麺が
 なくなった時点でどての残りを器に入れて、飲み干した。

立ち食いではない、ちゃんとしたところを、の向きには、テレビ搭近くの『三好屋』(中区錦3丁目)。明治42年創業で現在4代目が店を守る。

 透けて見えるほど薄いきしめんが特徴。カツオ風味のだしつゆで食べる「ざるきしめん」が絶品。

味噌煮込みうどんを紹介したら「きしめん」を書かねばバランスがとれぬ。
 (大阪 中村貴彦)