東北の先生たちと「震災」体験を語り、記憶する会〜2日目交流会〜

東北の先生たちと「震災」体験を語り、記憶する会
 〜東北6県の地酒と名古屋の手羽みそかつとともに〜

 
 大阪高生研です。

 3.11から5ヶ月近く。

 この間、大阪高生研の何名かはボランティアや見学に東北を訪れました。
マスコミの報道である程度知っているつもりでしたが、やはり現地の人の話
を聞き、実際に見ることで、自分は「震災」体験をどう記憶するか、が問わ
れる思いでした。

 秋田の教研では「ぴらいち」を通じて、石巻出身の大学生が、自宅や家族、
友人だけでなく、通った小学校もなくなってしまった喪失感を語ってくれま
した。親しい人の死の意味をどう記憶するかは、残った者の生きる意味に
つながる作業なのだと気づかされました。

 何もなくなった石巻や女川では、ビデオカメラを回しながら、正直、絶望的
な気持ちになったのですが、同行したSさんは「4ヶ月でよくここまでがれき
を片付けられた」と、逆に希望を語りました。同じ風景の中にいながら、それ
を正反対のものとして記憶していくこともあるのですね。

 そのSさんが、福島では、以下のように語ります。

 ぼくにとって、今回一番考えさせられたまち、それが福島でした。 
 人々が「普通に」暮らしている。町でたむろする若者たち。通常営業している
商店。見ためまったく、どこにでもある風景です。
 避難圏からはずれた福島市内だから「普通」なのか、それとも放射能が「見え
ないもの」であるからなのか。「わからない」のは最高に不安です。(下略)

 おそらく、記憶とは、自分にとっての体験の意味を考えること抜きには成立しない
のでしょう。「震災」体験を、十把一絡げにして「かわいそう、大変だった」で
終わらせない記憶のあり方、記録のされ方を考える必要があると思います。

 いまなお復興のめどが立たない中、夏の大会には、大変な思いをされたであろう
東北の先生たちが参加されます。先生たちの「見た・聴いた・感じたこと・思い」を、
ゆっくり聴かせていただき、「震災」体験を、それぞれの記憶にとどめたいと思います。

(若干量ですが、東北各県の地酒と名古屋名物をたしなみながら…
 コーディネートは大阪です)

 日時:8月7日(日) 18:30〜8:30
 場所:ホテルキヨシ名古屋第2(レストラン)
   名古屋市中区平和1-15-22
 TEL 052-321-8188 FAX 052-321-3661
http://web.travel.rakuten.co.jp/portal/my/mapOperation.top?f_hotel_no=926&f_teikei=&f_static=1

 会費:参加費 一般3000円 学生2000円 軽飲食代込み(東北のお酒を飲みながら行います)
 定員:会場の関係で、先着26人まで(厳守) ※8月6日全体会場で受け付けます。

しゃちほこ堂店主より、追伸

名古屋大会書籍係の松尾です。
先日(7月31日)の追伸です。

今年の書籍は『高校生活指導』のIさんの「消閑亭緩々日記」に紹介された本を
たくさん選書しています。(私は「消閑亭緩々日記」のファンなのです)

Iさんに了承を得て「消閑亭緩々日記」に紹介されている本については、
日記に紹介された文章をチラシにしたものをはさみます。
書籍売り場にてご覧下さい。

それからぜひみなさん書籍売り場に足を運び、本をご購入ください。
ひとり2冊のノルマがあれば完売→なんてことはあり得ませんが・・・・・・。
では大会当日お目にかかりましょう。

基調学習会@沖縄高生研

 7月最後の土曜日、沖縄高生研で基調の学習会をしました。
 参加者は、仲里、照屋、伊藤の沖縄高生研メンバーに加え
 いつも参加してくださるスクールカウンセラーの神保先生、
 沖生研の喜屋武先生、それから初参加の中学校講師宮城さんという六人でした。
 高校生活指導に載った基調をテキストに、
 私と照屋さんが全国委員で聞いたことを加えながら、
 4時間半の熱い討議が出来ました。
 現高生研、最後の基調にふさわしく、
 今までの高生研の実践のスタイルを振り返る、
 捉え直す意味で必要であると言う事を念頭に、
 発題について分析を深めました。

 書き出しの部分は、高生研においては、
 実践報告と分析を繰り返しているとそれが当然であるように感じてくるが、
 高生研と関わりのない先生達にとっても重要なことであることを再認識しました。

 また、岡山さんの実践報告については、
 上條先生の「平場の参加者が実践報告会をつくる」という発言から
 沖縄高生研での学習会における問題点について話し合いました。
 実践分析において、運営担当者方の鋭い切り口が
 学びを深めてくれるのは確かで、
 沖縄高生研においても、沖生研の喜屋武先生が参加してくださると
 とても充実したものになるのですが、
 私たちひとりひとりが、そういう力をつけることを目標にしようという
 話をしました。

 三章からは、基調の主題にかかわる討論になったので
 実際の基調報告の時に、発言したいと思います。
 
 後、要望として、船橋先生の主張がもっと直接聞きたい、という話がありました。
 報告の際には、是非、船橋先生の熱い思いをお聞きしたいと思います。

 基調学習会をして、全国大会での時間がとても楽しみになりました。
 活発な議論になることを、期待しています。